WABISABISMが愛用する「ファープレーン」の魅力を語る

モノづくりへのこだわり 007

WABISABISMでは、メインとなる帽体にウサギの毛100%のラビットフェルト、その中でも毛足の短いタイプの「ファープレーン」というものを採用しています。先日の記事で“ベロアとファープレーンは何が違うのか?”という内容についてお話しましたが、今回はそれを踏まえた上で、「WABISABISMでは何故ファープレーンをメインにしているのか?」について三つのこだわりをご紹介します。

そもそもベロアとファープレーンは同じラビットフェルトでありながら毛足の長さだけが異なり、ベロアの方が毛足が長く、ファープレーンの方が短いというもの。

そんな中でファープレーンを採用している理由の一つとして、まずファープレーンの方が毛足が短いためベロアに比べて「冬感」が少なく、秋の始まりから春先までの比較的長い期間かぶりやすい。というのがあります。

そして二つ目に、ファープレーンの方がお客様にとって扱いが簡単。毛足の長いベロアは毛並みの乱れが目立ちやすく、ブラッシングの技術が求められますが、それに対してファープレーンは毛足が短い分、ブラッシングも簡単で美しく保ちやすいし、ホコリも目立ちにくいのです。

さらにベロアはそのふんわりとした質感から一般的に「ゴージャス・女性的」な印象を持たれる方が多いのですが、ファープレーンは中性的で、性別問わずどんな方でも合わせやすいと言われています。

そして最後が一番大きな理由なのですが、ファープレーンの方が「帽子本来の形が分かりやすい」のです。WABISABISMの帽子は木型から水沼輝之が作っており、そのフォルムは前衛的で帽子自体が生み出す陰影が美しいと評されています。しかしその折角の陰影が、ベロアではふんわりとボヤけてしまうのです。

こだわりの木型が作り出す洗練された帽子本来の形を表現するには、毛足の短いファープレーンが最適。そんなわけでWABISABISMではファープレーンを愛用しているのです。

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