柔らかなニット帽を木型で生み出す、WATCH CAP FORM

WABISABISMの帽子たち 007

普段帽子をかぶらない方でも、人生の中で一度はかぶったことがあるであろう「ニット帽」。子供の頃、寒い冬の日はよくかぶらされていた記憶があります。そんなニット帽ですが、実は海外では「ワッチ」と呼ばれているのを知っていましたか?

この帽子はWATCH CAP FORM…。つまり、“ニット帽の形をした帽子”という意味です。素材は夏は天然草、冬はラビットフェルトで制作していますが、どちらも木型から生まれる型物。見た目は柔らかそうに見えますが、触ると凹むことはなくしっかりと自立します。

このWATCH CAP FORMには二種類あり、左側はゲージが粗く背の高いもの、右側はゲージが細かく背の低いものをイメージしています。よく見るとリブの部分の立体感も違うことに気づくでしょう。LOW TYPEの方はあえてリアルさを出すために凹凸を控えめにしているのです。

“柔らかな布の質感を硬い木型で表現する”というのは、かなり熟練した技術を必要としながらも水沼輝之の得意技。誰ともかぶらない唯一無二のデザインなのに、嫌な奇抜さや派手さを全く感じさせないのも凄い所ですよね。

かぶり心地も普通のニット帽とは違ってリブ部分にゴムが入っていないため、カポっとヘルメットのような感覚でかぶることが可能です。そのため前髪がペタンと潰れることも防いでくれる、まさにデザイン性と機能性を兼ね備えた帽子なのです。

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